あら、おー!新発見ツアー「万田坑の光と影を歩く」

こんにちは。今回もレポートを担当する馬場です。

11月25日(土)に開催された あら、おー!新発見ツアー“万田坑の光と影を歩く”のレポートを報告します!

もうすぐ12月ということもあり、その日も朝はかなり冷え込んでいましたが、そんな冷え込む朝にも関わらず、13名の方々が集合場所の万田炭鉱館に来てくださいました。

万田炭鉱館にあるメタセコイヤ(石炭のもととなった植物)もすっかり紅葉していました。

入り口ホールで出発を待つ間、皆さんは荒尾の航空写真を一生懸命見ていらっしゃいました。平成11年当時の写真なので、今はない建物が写真にはまだ写っていたり、新しい道がまだできる前だったり・・・「ここが私の家よ」「ここはこんな風だったとね~」などと話をしたり、スタートする前から何だか楽しそうです。

 

そして予定の時間どおり、案内人・福山さんの挨拶でスタートです。

最初に向かったのは、炭鉱館の横の狭い歩道を歩いて、アソニット跡に向かいます。歩道が狭いので1列になって進みます。橋の上からは下を覗き込むようにと言われて覗き込むと・・・溝のようなものがありました。いったいその溝は、何なのか??? 実は、その溝は、火薬工場へ石炭を運ぶための線路があった場所なのです。

  

次に道を渡ると、何とそこには、アソニットという今は閉鎖されたニット工場がありました。この工場は、昭和38年に起こった三川坑炭じん爆発で未亡人となった方々が働けるようにと三井が誘致したニット工場なのです。(左上が工場、右上が万田坑の櫓)工場内には柱はあまりなく、工場で働く女性たちがコミニケーションをとりやすいようになっていたそうです。

案内人・福山さんは「男性ががんばって働いていた万田坑と一緒に、女性ががんばっていたこのニット工場のことを知っておいてほしかった」と熱く語っていました。

さて、次はいよいよ世界文化遺産の万田坑に入ります。いつもとは違うところから入る万田坑への道はまるで別の場所に来たみたいです。少し先に、次の見学場所の煙突が見えてきました。

しばらく歩くと煙突の前に着きました。この煙突は、機械などを動かすための動力に蒸気(石炭)を使っていた頃のもので、土台部分だけ残っています。当時は50m近い煙突だったそうです。石炭を燃やすと黒い煙が出るので、高い煙突が必要だったようです。かつては高かった煙突の土台は、近くで見るとかなり大きかったです。なのでみんなで中に入ってみました。中から見上げるとこんな感じです。

  

煙突のあまりの大きさに驚きつつ、みんなで手をつないで大きさを測ってみました。みんな楽しそうに測っていて少年少女のようでした。

 

さて、次からは案内人・平木さんが案内します。

テントの中で椅子に座りながら、参加者のみなさんは平木さんの話に耳を傾けます。1469年、稲荷山(とうかやま)という山で農夫が焚き火をしていて燃える石を発見したという。三池炭鉱の石炭発見の伝説を語ってくれました。石炭の層が約10度の傾斜で有明海に向かって下がっているので、海に近い坑口ほど深さが深くなっていて、万田坑は264mの深さとなっているそうです。案内人・平木さんは、その深さを分かりやすくイラストで見せていました。みなさん真剣に聴いてくださっていました。

 

さて、つぎは、万田坑と同じく世界文化遺産となった炭鉱専用鉄道敷跡へ向かいます。石炭を運んだ鉄道が走っていた場所です。そこには、鉄道の枕木(といってもコンクリート製でしたが)が積み上げられていました。参加者のみなさん珍しそうに見ています。しばらく、鉄道敷跡を歩きます。おそらくすでに大牟田市に入っています。奥に見えるのが万田坑の櫓です。参加者のみなさんが歩いてる、右下の方に何かパイプのようなものがありますが、それは都市ガスなどを通していたものです。鉄道敷は鉄道として使われる以外でもライフラインを運ぶ重要な場所でもあったんですね。

  

さらに鉄道敷を進むと、鉄道敷が道路の上を通っているところに着きました。大牟田市の桜町あたりです。上から見たのはこんな感じでした。「下を通ったことあったけどこんなになってたんだね~。知らんかった~」と参加者のみなさんも口々に驚かれていました。

 

さて、折り返し地点である万田駅までは、もう少しです。かなり歩いたので万田坑の櫓も随分と遠くなりました。みなさんが歩いている下に引いてある黒いマットですが、鉄道敷のかなりの距離にわたって敷かれていますが、実はこのマット、三池炭鉱の坑道で石炭や資材、人を運ぶベルトコンベアーで使われていたものを再利用しているんです。

さて、やっとのことで折り返し地点の万田駅に到着です。そこには当時使われいたホームがしっかりとした姿で残っていました。ホームの上から見る景色は格別でした。かなり歩いたので、甘いお菓子とお茶でしばし休憩です。みんなでにっこり記念写真も撮りました。

 

さて、今度は万田坑へ戻る前に、以前炭鉱社宅の共同風呂があった場所にも行ってみました。今はお花が植えられていました。

共同風呂があった場所から万田坑へ戻る道路に、マンホールを見つけました。そこにも万田坑がありました。

 

さてさて、やっと万田坑に戻って売店に入りました。売店内には、荒尾の特産品がいっぱい並んでいます。実はこの売店が建っている場所、炭鉱があった時代も売店があった場所なんです。昔は店などもあまりなかったので、給料日に炭鉱マンや家族がこぞって売店に買い物に来ていたそうです。案内人・本田が本業でやっているローゼルシロップも売ってあり、女性の参加者がお買い上げくださいました。

 

そして、最後の最後に万田坑ステーションにやってきました。締めくくりとなるここでは、案内人・平川さんが案内します。パネルを見ながら三池炭鉱や万田坑の歴史を説明。みなさんしっかりと聴いてくださっていました。万田坑全盛期の昭和24年当時の模型での説明もみなさん興味深々でした。

 

 

さて、朝は冷え込んでいましたが、天気もよくとても心地よいまちあるき日和となりました。ご参加くださった13名の方々、たいへんありがとうございました。

12月はお休みして、次は1月の“西原町周辺散策”です。にしばるさんで御なじみの西原大神宮もあり、普段はなかなか行かない場所もコースに入ってます。ぜひ、今後もあらお、新発見ツアーへの皆様のご参加をお待ちしています。

事務局 馬場